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5月のお楽しみDayは生憎の雨のお天気でしたが14名ご参加いただきました。

絵本の読み聞かせの後は、紙コップと毛糸でカゴを作り。

今回は2種類のカゴを作ったので、それぞれの毛糸、持ち手、飾り・・選ぶものがたくさんあります。またいくつかのコツや注意点もあり2個目を作り始める頃には疲れてしまった子も何人か・・・・、そこはスタッフがお手伝いをして、どうにか2個仕上げることができました。

色々楽しんでもらおうと盛りだくさんになってしまいましたね。

来月は紫陽花飾りの小物入れです、ありがたいことに帰り際に来月のイベントにも申し込んでくださる方がたくさんいます。SNSやチラシを見て興味を持ってくださった方はお早めにお申し込みいただくことをお勧めします。

また本を借りて帰ってくれる子も増えました。本好きの子が増えるといいですね

来月には夏休み中7.8月のイベントの内容もお伝えしますので、楽しみに!

5月14日のふれあいブックカフェは「出張 脳科学相談室」、19名のご参加で大盛況の1時間半でした。

色々お話しくださったのは玉川大学の奥村哲教授と高岸治人教授。

脳科学・・・とちょっと馴染みのない分野なので、まずは玉川大学の脳科学研究所の施設のお話を伺いましたが、日本一と言っても過言ではない素晴らしい施設がこんな身近にあることに驚きました。

次に奥村教授と高岸教授がどのような研究をされているか図やデータを交えてお話ししてくださり、科学技術コミュニケーションをめぐる現状や、社会との関係、「難しくてよくわからない」で片付けられないよう科学者と社会が対話していく大切さをご説明してくださいました。

そこで今回のように研究者が大学を出て、対話をする機会が設けらたようです。お忙しい先生たちが時間をとってくださる貴重な機会に携わることができ、何か次に繋げる企画ができないか妄想が膨らんでいきます。

奥村教授の専門は小鳥の脳、小鳥の歌の研究をされて実際に実験による小鳥の歌の変化も聞かせてもらい、人と共通する点などをお話ししていただくと朧げながら脳の研究のイメージが湧いてきました。

高岸教授の専門は社会神経科学で人の社会性の背後にある脳の働きについてお話ししてくださいました。どのような行動をしたときに脳からどのような物質が分泌されるかなど、私たちの普段の生活と脳の関係のお話をしてくださり、先生のお話に納得するように頷いている方がたくさんいました。

さすが大学で講義をされている教授は話術も巧みで、時折笑いを交えながら、私たちの興味、関心を離さないあっという間の1時間でした。今回はいつもより時間を延長しての12時まででしたので、残りの30分は質問コーナーとなり早速数名の方が手をあげて、

性格と脳の関係や脳と腸の関係、スマホが脳に与える影響、認知症と脳、などなど質問はつきず、どれも身近なものでその一つ一つをテーマにして「脳科学相談室」を開催していただきたいほどでした。

図書室というアットホームな雰囲気で、「脳科学」のことを身近に感じられた1時間半でした。ありがとうございました。

図書室には先生たちおすすめの脳科学の本の貸し出しを始めました。こちらの本は通常の玉ちゃん図書室の本とは異なり、返却は図書室に限っています(他のきんじょの本棚への返却は不可です)が、脳への興味がますます深まるような興味深い本がありますので是非手に取ってみてください。

5月10日(土)はいつもの日程とは異なりましたが、先月開催の谷川俊太郎のことばの世界の第2弾、生前の谷川俊太郎と交流のあった田所恭介氏による「みんなで詩を楽しもう!」でした。生憎のお天気にもかかわらず遠方からご参加くださった方もあり、総勢14名でとても賑やかでした。田所氏は長く小学校の教員をしておられ、当時の教え子の方が3名も参加され、谷川俊太郎が子供たちをとても愛していたように田所氏も小学校での教育に詩やことばを通して子供たちを導いておられたんだな~とほのぼのとした気持ちになりました。

お話の中にはたくさんのメッセージが込められていたように思います。全部をご紹介できないのは残念ですが、いくつかをご紹介します。

文字がなくても詩はある なぞなぞ、しりとり、数え歌、田植え唄、ソーラン節など日本古来のうたも立派な詩・・・う~んなるほどそうだよね!

詩にはキーワードがある! それを自分で見つけることの楽しさを実感するために用意された所々( )付きの短い詩の( )の中に入る言葉を入れてみようでは、参加者が思いつく言葉を入れてみると、解釈の仕方により異なる言葉が飛び出し感動!

谷川俊太郎の詩の世界には、人と人をつなげる作品がある たとえば「一本の鉛筆の向こうに」(谷川俊太郎 文/酒井信彦 写真/堀内誠一 絵)では、鉛筆が出来上がるまでに世界中のいろんな人が関わっていることを絵本にしている。また谷川は地図と地球儀の違いは何か、地球儀には国境がないので地球儀が好きだと・・。国境のない、人と人が自由に行きできる世のなかはいつ来るのかな~!

谷川俊太郎と子どもの権利条約 1970年代、谷川は人には固有の人権があり、子どもでも大人でもどんな境遇の人もみんな等しく人としての権利があるということを、様々な場面で実践している。『世界人権宣言』(アムネスティ・インターナショナル日本支部、谷川俊太郎 金の星社)は国連採択40周年を記念して作られたアニメビデオを絵本化し、人間があたりまえに生きるための基準となる30ヶ条を、やさしい言葉とアニメ画を用いて、わかりやすく紹介している。また、「子どもによる子どものための権利条約」(小口尚子/福岡鮎美 小学館)は、政府の翻訳が難しいので谷川の協力で中学生が翻訳しており、目から鱗のわかりやすさ抜群!(例を別途記しました)

更に谷川は多くの学校の校歌を作詞していますが、必ず子どもや教職員にインタビューしてから作ることをモットーとし、その学校固有の姿を詩作したのでとてもユニークな親しまれる校歌ばかりだとのこと。在校生も卒業生もみんなが口ずさみたくなるだろうな~。うらやましい!

最後に、谷川は「詩はご馳走、味合うことができる」「詩は文章による写生だ!」と。田所氏からは、「感じて新しい発見を!みんな詩の心をもっているんだから」と。

あっという間の1時間余り、満たされた心を持ってみなさん帰路につかれたことと思います。


「子どもによる子どものための権利条約」 第2条1項

締約国は、その管轄の下にある児童に対し、児童又はその父母若しくは法定保護者の人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治的意見その他の意見、国民的、種族的若しくは社会的出身、財産、心身障害、出生又は他の地位にかかわらず、いかなる差別もなしにこの条約に定める権利を尊重し、及び確保する。

第2条 だから、差別なんかだめなんだってば

1 ぼくら子どもや、そのお父さんお母さん(あるいはそれに代わる人)が、どんな髪でもどんな目でもどんな顔でも、どんな肌の色でもどんな体でも、男でも女でもどっちでなくても、どんな言葉をしゃべっても、どんな神様を信じても、どんな考え方をしても、どんな国のどんな家に生まれても、金持ちでも貧しくても、体のどこかが不自由でも、心がうまくはたらかなくても、この約束に出てくる“やっていいこと”“してもらえること”は、みーーーんなおなじなんだ。

19日(土)のお楽しみDayは15名の参加。とても賑やかな時間となりました。

紙芝居の読み聞かせの後は「もこもこ毛糸のストラップ作り」こちらは先週の「きんじょの学園祭」でも作ったものと同じなのですが、学園祭のワークショップにも参加してくれた方が何人かいてご家族にプレゼントしたそうでう。2個、3個と作りたくなるかわいい作品なんですよ。

スタッフは事前に、作り方と注意点の打ち合わせをします。なるべくお子さんが自分で頑張って、工夫して取り組んでもらえるように、ポイントだけ伝えて後は任せるようにしています。

集中して目をキラキラさせながら取り組んでいる時の様子と、出来上がった作品を見せてくれる時の笑顔を見ると「この企画をやってよかった!」と思って嬉しくなる瞬間です。

帰り際に来月の企画にもお申し込みいただく方も多く、定員のある場合はお知らせを見たらすぐにお申し込みいただくことをお勧めします。

今回は「受付の前に本も借りてくださいね」(図書室ですから・・・ね)と声かけしたせいか、ストラップを作り終えた後はソファでその本を読んで過ごしてくれました。

今回クリム童話の「こびとのくつや」の紙芝居の読み聞かせをしましたが、はじめにグリム童話集のことを少しお話ししたところ、他の話も興味を持って本を借りて帰ってくれた子もいました。読み聞かせをきっかけに他の話も読んでみたいと思ってくれてとても嬉しかったです。少しずつそんな機会が増えていってほしいですね。

玉ちゃん図書室のメンバーで講師をお呼びして「朗読教室」を開催しました。

お口の体操、母音の練習、長音(活舌)、北原白秋の「五十音」の歌や母音の練習などなどから、なんと外郎売の口上まで💦なかなかハードな訓練で目で文字を追うだけでも精一杯。お教室終了時は心地よい疲労感さえも。

朗読が少しでも上手になり、普段の話方の活舌も良くなり、且つ頭の活性化、若返り効果もあるならば今後も頑張らねば。と図書室メンバーも張り切っています

4月12日(土)きんじょの学園祭に出店しました。

前日、翌日と雨に挟まれた土曜日でしたが、良いお天気に恵まれたくさんの方が遊びに来てくださいました。

今回私たちはワークショップだけでなく、100冊以上の本、地図をみながら図書室の場所を当ててもらう「玉ちゃん図書室ど〜こだ?」クイズや、初登場の玉ちゃんパネルを持参しての参加でした。

皆さん玉ちゃんと写真を撮っていただけましたか。

握手してもらえるようにちゃんと肉球もあるんですよ。この玉ちゃんはいつも図書室にいる訳ではないので、次回のイベントで見つけたらぜひ握手して写真を撮ってくださいね。

初めてのイベントだったので、どのくらいの人出があるか予想できず私たちもドキドキでしたが、地元の方はもちろん、県外や近隣の市町からも驚くほどたくさんの方が立ち寄ってくださいました。

ワークショップもみんな上手にそして楽しそうに猫や犬、アヒルを作ってくれました。皆さんの笑顔にスタッフも元気をもらい、疲れよりも喜びの優った1日でした。

玉ちゃん図書室の規模や、活動内容に関心を示してくださる方も多く、皆さんに知っていただく良い機会になったと思います。

次は図書室でお会いしましょう。

色々と企画準備してくださった主催者の皆さま、ありがとうございました。

4月の「ふれあいブックカフェ」

今月のテーマは「谷川俊太郎のことばの世界」でした。

昨年亡くなられた谷川俊太郎が詩、絵本、エッセイ、対談など幅広く表現された言葉を紹介しあい、感想とともに意見交換をしました。出席者15名とたくさんの方が集まり、それぞれ自身の子供時代や子・孫育ての話、そして今の世界情勢への懸念など、谷川氏の幅広い活動に併せたバラエティに富んだ話題が出ました。人生経験豊富な方々の集まりならではの内容の濃い、楽しい時間が共有できました。

以下、紹介された作品や内容をざっくりですがご紹介します。

① 谷川さんの処女詩「二十億光年の孤独」が紹介されました。氏が19歳の時に書き著したものです。谷川俊太郎著 田原(テイエン ユアン)編 からだに従う ベストエッセイ集 集英社文庫 2024によれば、二十億光年とは宇宙の直径であり、その中に投げ出された時の感情を詩に著したそうです。「ネリリしキルルしハララして」という奇妙な表現は火星語で、ユーモアなのだそうだ。大げさな題名に比し、結びのことばは「僕は思わずくしゃみをした」と実に軽い。これが19歳の谷川流の表現かもしれない。

② 次に「生きる」谷川俊太郎詩 岡本よしろう絵 福音館書店2017が紹介されました。小学生のきょうだいと家族のある夏の一日から、私たちが生きる今を表現。足元のアリをじっと見つめること、気ままに絵を描くこと、夕暮れの町で母と買い物をすること……。子どもたちの何気ない日常に生きていることの全てがあることを、詩とともに絵が懐かしさがをよみがえらせてくれました。

③ 「詩を書くということ」谷川俊太郎 PHP研究所 2014

生い立ちから詩作の裏側までをありのままに語り、インタビューのほかに、②で紹介した「生きる」まで、11作品が収録されています。「詩を書きたいとも思っていなかったし、詩人になりたいとも思っていなかった」という谷川氏が、17歳の頃に友だちに誘われて詩のようなものを書いて以来60年以上、詩集にとどまらず、歌の作詞(校歌や合唱曲、アニメ「鉄腕アトム」などの主題歌)、絵本、翻訳、脚本、朗読でも活躍されています。

(参考https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-78405-2)

紹介の後、「鉄腕アトム」の歌を懐かしくみんなで合唱となりました。参加された別の人からは、好きな歌(歌詞)に「死んだ男の残したものは」だと発言があり、どなたかが即Web検索で探し出し、みんなで聴きました(すごい!連携プレイで更に雰囲気が盛り上がりました)。この歌の最後のオチは、‘墓石一つ残さなかった’で、ここにも谷川流がありました。

④「自己紹介」は、「私」谷川俊太郎 思潮社2007年 の中にある詩で詩歌文学賞に選ばれた詩です。その中に ‘私は過去の日付にあまり関心がなく 権威というものに反感を持っています’ という一節や、 ‘無言を好みます’ とあり、谷川という人となりをよく表しているよねと、全員が同意!

⑤「ぼく」谷川俊太郎作 合田里美絵 岩崎書店 2022年

90歳の谷川俊太郎が30代のイラストレーターである合田里美とコロナ下の2年間にわたり、何度も何度も話し合い、試作し作り上げたその過程が2021年度ETV特集「ぼくはしんだ じぶんでしんだ 谷川俊太郎と死の絵本」と題して放映されました。先ごろ再放送もされました。参加者の何人かは視聴したとの声があり、また絵本を読んだ人もおられました。

大変重いテーマであり、絵本の最後のページに編集部よりとして(読んだ子どもに向けて)「死なないでください」とのメッセージとともにこの本を通して考えてほしいことが書かれています。安易に読ませる、または読み聞かせするのではなく、読ませる大人のある覚悟のようなものが必要ではないかと思います。参加者の中から、小学校時代に先生から‘’絶対‘’という言葉を使うのは、死ぬことと戦争をすることだと聞いてそのことがずっと心に残っているとの話がありました。子ども時代に真剣に考えることは深く響くものであると考えさせられ、この絵本の用い方にも準ずるところがあるように思いました。感じること、俯瞰して物事をとらえられるような学校教育であったらよいなどの意見も聞かれました。    *この絵本は寄贈本として図書室に配架される予定です!

⑥「これはおひさま」谷河俊太郎ぶん 大橋歩え こどものとも年少版1982年2月号 福音館書店

最後に、参加者のみんなが子供や孫に読み聞かせた懐かしい絵本をお一人の方が読み聞かせくださいました。真っ赤なおひさまから始まって牧場で育った牛さん、そしてそのお肉やミルクを食べたあっちゃん・・・そして最後にまた真っ赤なおひさま。

これぞ谷川マジック!春の陽気に包まれているような幸福感に満たされて終了しました。

来月は、谷川俊太郎の詩の世界の第2弾として、田所恭介氏による「詩って何だろう」をワークショップ形式で楽しみます。日時等の詳細は、このHPやチラシなどでご確認ください。

3月のお楽しみdayは11名のご参加でした。先月作った巾着を持ってきてくれた子もいて私たちも思わず笑顔に…楽しんでいただけて本当に嬉しいです。

今日の読み聞かせは、絵本や紙芝居ではなく文字通りの読み聞かせ、声とその表現力だけですが子どもたちは集中してお話しを聞いていました。

きっとみんなの頭の中にそれぞれの情景ができているのでしょうね。

さて次はぬいぐるみ作りです。ぬいぐるみの飾りにもなるビーズを選んだら早速始めます。先月も参加してくれた子は毛糸針の扱いも慣れた物でさくさく作っていきます。

途中飽きてしまうんではないかな、と少し心配もしていましたが、みなさん思った以上ににさくさくできて、自分で作ったぬいぐるみをとても喜んでいただきました。

来月はもこもこ毛糸で作るストラップです。4月12日(土)のきんじょの学園祭でも作りますが、19日(土)のお楽しみdayで図書室に来ていただきますと、ちょっとおまけ付きでお得にもなります。

19日が都合の悪い方は12日のきんじょの学園祭に遊びにきてくださいね。

定例のふれあいブックカフェを開催しました。

あいにくの小雨降る中でしたが、久しぶりの方も含め8名の参加がありました。

いろいろなジャンルから以下の8冊の本が紹介されました。過去から現在、身近なことから世界のこと・・・いろいろな話が飛び交い、頭の中は大忙しでしたが、心は怒り、やさしさ、懐かしさなどそれぞれの本からのメッセージを受け止めることのできた素晴らしい時間になりました。

*東京のおいしい名建築さんぽ 甲斐みのり エクスナレッジ

 都内には素晴らしい建造物がたくさんあり、「ここは行ったことがある」「ここはまだだから行ってみたい!」など参加者の体験談と共に知見が広がりました。

*生きのびるための事務 坂口恭平(原作) 道草晴子(漫画)  マガジンハウス

 Webでヒットした漫画が書籍化されたもので、紹介者は「やりたいことをやり続けることが才能」という言葉にいたく同意したそうです。継続は力なりでしょうか?やり続ければ自信や希望を持って生きられるかもしれませんね!

*歌集 ゆふすげ 美智子 解説 永田和宏 岩波書店

 上皇后さまが詠まれた466首を納めた歌集。これまで一般に目に触れることのなかった歌が歌人永田和宏により紹介されています。

*美智子さまの恋文 橋本明 新潮社

 著書は上皇さまのご学友のフリージャーナリストです。上皇后美智子さまが当時の皇太子とのご結婚を決意された時の心構えが紹介されています。上記歌集と共に読むと、民間から皇室に嫁ぎ苦労された美智子さまが幸せだったことがわかったそうです。紹介者のホッとされた表情にホッコリしました。

*同志少女よ、敵を撃て 逢坂冬馬 早川書房

 第11回アガサ・クリスティ-賞、2022年本屋大賞、直木賞候補となった小説。第二次世界大戦中に、母親をナチスドイツに殺された少女がソ連赤軍の女性狙撃手として成長し戦火に巻き込まれていく大作。戦争の生々しさを克明に描いているため、今世界で起きている争いについて身近に想像せざるを得ません。近未来のための備えの必要性を感じさせられました。

*花散る里の病棟 帚木逢生 新潮文庫

 第二次世界大戦からコロナの時代まで4代続く町医者の物語。それぞれの時代にそれぞれの戦いがある。二代目の従軍時代の言語に尽くせない悲惨な状況は前出の「同志少女・・・」と共通する戦争の実態に心が沈んでしまいそうになる。4代目のコロナ禍での町医者としての病院運営には心が救われました。

*トムは真夜中の庭で フィリッパ・ピアス 高杉一郎訳 岩波書店

 トム少年が自己発見・自己実現をしてゆく傑作ファンタジー。紹介くださった方は、久しぶりに読みたくなり新しく購入されたそうです。参加者それぞれから、懐かしい、昔よく読んだよね、などの声しきり。歳を経て読み返すことのよさ、今の自分だから感じられることがあると笑顔が素敵でした!

*ごっちぼっち (連載) 斉藤陽道  暮らしの手帖  

よっちぼっち  斉藤陽道  暮らしの手帖社

宝箱 写真集  斉藤陽道  ぴあ

 聴覚障害を持つ夫婦と健聴児の家族の心温まるお話として紹介されました。暮らしの手帖に連載されていた記事を読み、はまったとのこと。最初二人の子どもと4人家族だったので‘よっちぼっち’、後に一人子供が増えて‘ごっちぼっち‘になった、このネーミングを聴くだけでも温かな家族像が想像できちゃいます。家族の中でどんなことが起きているのか覗いてみたくなりました。写真集も素敵でした!

次回は、「谷川俊太郎」の言葉の世界をめぐります。谷川俊太郎のどんな作品に出会えるかお楽しみに。

本日のお楽しみDay読み聞かせの後は「もこもこ巾着を作ろう」でした

まずは毛糸針に糸を通すところから始めます。糸を通す時のちょっとしたコツなどもお伝えしながら、「自分で」やってみてもらいました。

ちくちく縫い終わったら、次はひも通し。こちらも初めての人が多く「抜けないようにクリップをつけておこうね」とか「こんな風にやってみたら」と伝えながら作ってもらいました。

紐通しはこれからも色々な場面でやることが多いので、覚えておいてくれると嬉しいですね

完成した巾着にお土産のお菓子を入れて持って帰っていただきました。

3月は「ぬいぐるみを作ろう」です。

まだ少しお席に空きはありますので、ご興味のある方はお早めにお申し込みください。

2月定例のふれあいブックカフェを開催しました。初めて参加された方が5名もおられ、お近くの方や遠方から駆けつけてくださった方など総勢19名と大盛況でした。

今月は、玉ちゃん図書室のふれあいブックカフェに2度目の榎戸真知子氏(ひと時の会)による朗読。演目は、澤田ふじ子著【花暦―花にかかわる12の短編】より「寒椿」でした。榎戸さんの胸につけられた大きな真っ赤な椿の花がとても素敵でした。そして約40分間迫真の語りに一同聞き入りました。

お話の舞台は大垣藩の城下、家の都合で嫁ぎ遅れた心優しい武家の娘ふさが、椿の縁で幸せをつかむ話でした。ふさは近くの寺の境内にある椿の木に咲く真っ赤な椿の花を拾い集め、母から教わった方法で布を染めて着物の裏地に用います。ふさは染めた裏地を用いて着物を縫って呉服屋に納めて家計を助けていました。その着物が縁で良家に嫁ぐことになるハッピーエンドのお話でした。

登場人物の特徴やその場の雰囲気に沿った生の声から、場面の情景や登場人物の心情が映像を伴っているように感じられ感動したとの感想が多く聞かれました。中には涙された方もおられました。朗読が人の心に与える「インパクト」をあらためて認識しました。

今後も、朗読の会は続けてゆきたいと思いますので、引き続きご期待ください。

1月のお楽しみdayは8名のご参加でした。

まずは紙芝居。拍子木の音と共に始まりました。

もうすぐ節分ということで鬼の話を…。知っている子もいたかもしれませんが、みなさん静かに聞き入ってくれました。

さてお話の後は紙コップ工作と指編み!

2つやったのでちょっと盛りだくさんだったかな、とも思いましたが、みなさんちゃんと2つ作品を完成させてくれました。ゆび編みではいくつも作ってくれる子もいて、一度作り方を覚えれば色々なものにアレンジ自由なので家でもたのしんでくださいね。ぬいぐるみのマフラーにしようと家から連れてきてくれた子もいました。このようなゆび編みや工作は作る楽しさだけでなく、集中力も高められるのでとてもおすすめです。

毎月いろいろな楽しい事をやっていきますので、HPをチェックしてくださいね。