2月定例のふれあいブックカフェを開催しました。初めて参加された方が5名もおられ、お近くの方や遠方から駆けつけてくださった方など総勢19名と大盛況でした。
今月は、玉ちゃん図書室のふれあいブックカフェに2度目の榎戸真知子氏(ひと時の会)による朗読。演目は、澤田ふじ子著【花暦―花にかかわる12の短編】より「寒椿」でした。榎戸さんの胸につけられた大きな真っ赤な椿の花がとても素敵でした。そして約40分間迫真の語りに一同聞き入りました。
お話の舞台は大垣藩の城下、家の都合で嫁ぎ遅れた心優しい武家の娘ふさが、椿の縁で幸せをつかむ話でした。ふさは近くの寺の境内にある椿の木に咲く真っ赤な椿の花を拾い集め、母から教わった方法で布を染めて着物の裏地に用います。ふさは染めた裏地を用いて着物を縫って呉服屋に納めて家計を助けていました。その着物が縁で良家に嫁ぐことになるハッピーエンドのお話でした。
登場人物の特徴やその場の雰囲気に沿った生の声から、場面の情景や登場人物の心情が映像を伴っているように感じられ感動したとの感想が多く聞かれました。中には涙された方もおられました。朗読が人の心に与える「インパクト」をあらためて認識しました。
今後も、朗読の会は続けてゆきたいと思いますので、引き続きご期待ください。
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