9月の「ふれあいブックカフェ」は坪谷美穂子さんによる、石牟礼道子作「苦海浄土」第二部の中の『葦舟・実る子』の朗読会でした。
まず朗読の前に水俣病のお話、3部にわたるこの作品のお話をしていただきました。
読んでいただいたのは28歳の娘を亡くした母の語りであり、参加者のほとんどが「母」の立場としてこのお話に耳を傾け、母の憤り、苦しみ、愛情に心を沿わせた時間で思わず胸に込み上げてくるものがありました。
坪内さんは「苦海浄土」の朗読をライフワークにされていて、朗読会をされるにあたって自ら水俣病の勉強をされて、この話の理解を深めていらっしゃいました。
文章の文字だけを追うのではなく、そこにある人々の思いも一緒に声で表現した素晴らしい朗読でした。
10月は本についてあれこれ話をする会です。お気軽にご参加ください。
また11月9日(土)は特別企画として阪神震災以後多くの災害現場に駆けつけボランティア活動をなさっている徳永氏に災害ボランティアについて様々なお話を伺います。
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